2010年01月12日
| 水木 楊 | 作家、元日本経済新聞論説主幹 | 経歴はこちら>> |
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新聞社には、「整理記者」と呼ばれる人たちがいます。取材記者が第一線で取材をして書いてきた記事を受け取り、見出しをつけたり、紙面に割り振ったりする、一見地味な仕事に従事している記者たちです。
昔、整理記者だった友人が取材記者の登場するテレビドラマを観て、憤慨していました。失敗をした主人公に対して、仲間の1人が「そんなことをしていたら、整理部に飛ばされるぞ」という台詞を吐いたからでした。整理部が、まるで左遷された人間の“吹き溜まり”のような表現だったことに怒って、そのテレビ会社に電話をかけ、抗議したそうです。
整理部は吹き溜まりどころではありません。極端なケースを想定しますが、ある新聞社が社の方針で取材部のどこかを廃止するとします。政治部、経済部、国際部、社会部、運動部などの部をなくし、その部の担当する面をなくしてしまうということは、現実には難しいとしても、理論的には可能です。しかし、整理部がなくなったら、新聞を作ることができなくなることは確実です。それほど整理部は大事な仕事をしています。
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