2009年07月15日
| 水木 楊 | 作家、元日本経済新聞論説主幹 | 経歴はこちら>> |
|---|
新聞の読み方には、二つあるようです。第一は、できるだけまんべんなくいろいろな記事を読もうとする。第二は、自分の好みのコラムやページを最初に読む。場合によっては、それだけで終わってしまう。
日本新聞協会などの調べによると、前者には男性が多く、女性は後者が多いと聞きますが、まんべんなく読む方々にも、それぞれ好みのコラムがあることでしょう。ご飯に例えるなら、ニュース記事は主食であり、コラムはおかずかもしれません。
そこで、「あらたにす」三紙の紙面で、最も歴史の古いコラムはどれかを、それぞれの広報室に問い合わせてみたところ、朝日は「天声人語」、読売は「人生案内」、日経は株式欄の「大機小機」でした。つまり、それぞれの新聞で、これらが一番古くから読者に読まれている、看板のコラムである、ということになりましょうか。
新聞の編集に携わったことのある経験から言うと、コラムはある程度古くなると、「そろそろ止めにしたら」という声が必ずと言っていいほど社内から起きます。そんなことを繰り返しているうちに、「あれこれ言うのは止めよう。これからもずっと続けるべき」というコンセンサスが固まっていくのです。
この三つのコラムは、そうやって不動の地位を獲得したわけで、三紙の特色を顕す、いくつかある柱のひとつであるとも言えるのでしょう。
→次ページに続く