2009年03月27日
| 水木 楊 | 作家、元日本経済新聞論説主幹 | 経歴はこちら>> |
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欧米と日本の新聞の違いはいろいろありますが、そのひとつが署名記事の多い少ないでしょう。アメリカの新聞などは、小さな発表記事のようなものにまで、書いた記者の名前を載せています。
たまに署名のない記事にも、「OUR CORRESPONDENT」(わが社の通信員)などという署名があったりします。結論を先に言いますと、読者の一人として私は署名記事に賛成です。
もちろん、日本の新聞社が署名記事を限定している理由には、理解できるものもあります。例えば、情報源が分かってしまう場合などです。
けれども、「取材はその新聞社の名前でしているのだから個人の名前を出す必要はない」とか、「複数の記者の協力による記事だから一人の名前は出しにくい」などという理由は、みな新聞社側の事情であり、読者側のニーズではありません。
○産地直送野菜のような安心感がある
読者から見ると、記事に署名が入ることによるデメリットは何もない。メリットばかりだと思うのです。署名が入っていると、産地直送の野菜のように安心感が生じますし、特定の記者のファンになることもあるでしょう。
まだまだ少ないのですが、日本の新聞も署名記事を増やす方向にあります。最初に手掛けたのは「毎日」「サンケイ」などの新聞ですが、3紙の中では朝日新聞や読売新聞が積極的なようです。
→次ページに続く(記者の似顔絵入り記事も)