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2009年03月04日

水木 楊 作家、元日本経済新聞論説主幹 経歴はこちら>>

「記者クラブ」をどう考えるか(1/3)

 この「新聞案内人」の執筆を始めて以来、何人もの知人から寄せられた共通の質問があります。それは、「記者クラブ制度についてどう思うか」というものでした。

 記者クラブについては、外国人記者をはじめ、たくさんの識者が「閉鎖的である」とか「取材対象に密着しすぎており、本当に報道すべきことを報道していない」といった批判が集まっています。

 この私に「記者クラブ制度についてどう思うか」と質問される方々の多くも、そのようなイメージを持っておられるような気がします。それに答えずに素通りしていくのは、どうも性分に合わない。

 そこで、私なりの判断をここらあたりで書いておこうという結論に至りました。もう新聞社(日本経済新聞)を離れてから10年以上になりはするものの、人によっては私のことを新聞社にかかわり合いを持つ人間と見なす方もおられます。ということは、何を書いても「同じ穴のムジナじゃないか」と陰口をたたかれるおそれもあるわけですが、かまいはしない。「公平」を心がけて、個人的な感想を述べてみたいと思っているわけです。

○「ポーター記者」「閉鎖性」などのデメリット

 結論を先に申し上げますと、記者クラブ制度にはメリットとデメリットの両方があると思います。デメリットの方を先に挙げますが、以下のように3つに集約できます。

 ①ろくな取材をせず、記者クラブに座っていても、発表記事が運ばれてくる。最近はどうなっているか必ずしも明るくないのですが、昔はそんな記者のことを「REPORTER」ではなく、ただモノ(情報)を運ぶ「PORTER」と呼んでいました。そういう記者が存在してしまう恐れがあるのです。

  →次ページに続く

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